ららぽーと内視鏡センター

ららぽーと内視鏡センター

当院併設のららぽーと内視鏡センターは最新機器/業務支援システムを導入してます。一例では、2020/6/17に全国に先駆けて導入したオリンパス社の最上位機種である内視鏡システム「EVIS X1(イーヴィス エックスワン)」があります。

このEVIS X1には、病変の発見・診断・治療の質や検査効率の向上を目指した新技術を搭載されており、がんをはじめとする消化器疾患のより高精度な観察・治療を支援します。

経鼻内視鏡検査(鼻からの胃カメラ)や大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を行う際に、特殊光を用いて粘膜の微小な血管や腫瘍の模様を強調して詳しく観察するという NBI(Narrow Band Imaging)という機能が搭載されています。また、オリンパス社が誇る超高感度CCDによって正常粘膜と病変を異なる色調で表示できる蛍光内視鏡(AFI : Auto Fluorescence Imaging)という機能も搭載されており、これに至っては当院が本邦初導入です。

この最新機器には2つの従来の技術に加えて、特定の波長の光を照射することで、深部組織のコントラストを形成する、光デジタル技術を用いたオリンパス社独自の新たな画像強調観察技術である「RDI(赤色光観察)」や、通常光観察での粘膜表面の「構造」「色調」「明るさ」の 3 つの要素を最適化する画像技術の「TXI(構造色彩強調機能)」といった、独自の最先端技術を搭載しており、より精度の高い内視鏡検査を実現しております。

当院ではこれらの特殊な観察機能に加え、高解像度の拡大内視鏡と特殊色素染色を併用することにより、「NBI+AFI+RDI+TXI+拡大内視鏡+特殊色素染色」という、微細な病変を発見へ向けた内視鏡検査が可能です。

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NBI(狭帯域光観察;Narrow Band Imaging)

NBI図

「NBI」は、血液中のヘモグロビンに吸収されやすい狭帯域化された2つの波長(390~445nm/530~550nm)の光を照射することにより、粘膜表層の毛細血管、粘膜微細模様の強調表示を実現します。擬似的な狭帯域画像を信号処理する方法では、粘膜組織の状態や観察条件によって結果が変化し、十分な効果を発揮できない恐れがありますが、「NBI」では、実際に照射する光の波長を変えているため、常に粘膜表層の毛細血管及び粘膜微細模様を効果的、安定的に強調処理することが可能です。

通常観察による大腸腺腫

通常観察による大腸腺腫
ポリープがあるが、わかりにくい

NBI観察による大腸腺腫

NBI観察による大腸腺腫
NBI観察でポリープがはっきりと浮かび上がる

NBI観察と拡大内視鏡を併用した大腸腺腫

NBI観察と拡大内視鏡を併用した大腸腺腫
ポリープ内の微小な血管や模様が見えるため、ポリープの種類の診断が可能

AFI(蛍光観察;Auto Fluorescence Imaging)

AFI図1
AFI図2

「AFI」は、コラーゲンなどの蛍光物質からの自家蛍光を観察するための励起光(390~470nm)と血液中のヘモグロビンに吸収される波長(540~560nm)の光を照射することにより、腫瘍性病変と正常粘膜を異なる色調で強調表示するための技術です。自家蛍光は、極めて微弱な光であるため、通常の小型CCDで検出することは困難でしたが、高感度CCDを搭載した最新鋭の内視鏡により鮮明な画質での観察が可能になりました。

通常観察による大腸ポリープ

通常観察による大腸ポリープ
ポリープと正常部位との色調は同様

AFI観察による大腸ポリープ

AFI観察による大腸ポリープ
AFI観察でポリープと周囲の区別が容易となる

EDOF(被写界深度拡大技術:Extended Depth of Field)

EDOF

近い距離と遠い距離のそれぞれに焦点が合った 2 つの画像を同時に取り出して合成することで、リアルタイムに焦点範囲の広い内視鏡画像を得る技術です。本技術を内視鏡に搭載したのは「EVIS X1」が世界初です。これまで、内視鏡検査・治療を行う際、心臓の拍動や腸の蠕動運動がある状況での焦点合わせは、検査時間の延長を招いていましたが、EDOFにより明瞭な観察画像が得られることで、内視鏡検査におけるさまざまな課題を解消して病変の診断精度向上など、より高精度な検査に貢献できるようになりました。

RDI(赤色光観察:Red Dichromatic Imaging)

RDI

緑・アンバー・赤の 3 色の特定の波長の光を照射することで、深部組織のコントラストを形成する、光デジタル技術を用いたオリンパス社独自の新たな画像強調観察技術です。内視鏡治療中に発生する消化管出血により、視野が妨げられ病変部の処置が困難になるケースがあります。RDI 観察を行うことにより深部血管などの視認性向上が支援され、迅速かつ容易な止血処置をサポートし、より安全で効率的な治療に貢献できるようになりました。

TXI(構造色彩強調機能:Texture and Color Enhancement Imaging)

TXI

通常光観察下での粘膜表面の「構造」「色調」「明るさ」の 3 つの要素を最適化する画像技術です。通常光観察では見にくい画像上のわずかな色調や構造の変化が、TXI を活用することにより強調され、病変部などの観察性能向上に貢献することが期待されます。

特殊色素染色

特殊な色素液で観察精度を高めることができます。
色素液のたまりを利用して病変の凹凸を強調する「インジゴカルミン」、色素液が生体組織を染色する「メチレンブルー」、色素剤が特異的に反応する現象を観察する「ルゴール」「酢酸」等を利用することがあります。

通常観察による扁平ポリープ

通常観察による扁平ポリープ
通常観察ではポリープははっきりしない

特殊な色素染色による扁平ポリープ

特殊な色素染色による扁平ポリープ
色素散布で扁平なポリープが浮かび上がる

ららぽーと内視鏡センターでは、内視鏡検査を受ける患者さん正面に壁掛けの超大型液晶ハイビジョンモニター(50インチ)を設置しました。この大きさのモニターは日本の内視鏡施設としては史上初の試みです。内視鏡検査中に目が覚めていればリアルタイムに大画面を通し、映画感覚で病気の解説を受けられる、通称「シネマ内視鏡」を行っています。

シネマ内視鏡

ららぽーと内視鏡センターは、検査に関わるすべての人にとって優しい設計と業務手順を備えています。
例えば患者さんが胃と大腸の両方の内視鏡検査を受ける場合、まず胃内視鏡を済ませ、次に大腸内視鏡検査という手順になりますが、ららぽーと内視鏡センターでは、両検査のインターバルで患者さんが乗ったベッドを移動することなく、20分程度で検査終了となります。そして検査終了後は、患者さんはベッドで横になったままリカバリールームへ最短経路で直帰できる設計ですので、あっという間に簡単に全て終了したと感じる方が多いようです。

また、内視鏡室のサイズと通路位置の最適化や内視鏡機器の配置の工夫で最短導線となっているため、スタッフが患者さんをまめにフォローできます。その結果、実際以上に多くのスタッフが内視鏡検査に関わっているように感じる患者さんもいらっしゃいます。内視鏡業務に熟達したスタッフたちの協力体制と大西院長による独自の検査技法(完全無送気軸保持直線的挿入法)によって、快適で最高の内視鏡検査を提供しています。


このようにハード、ソフト両面で内視鏡技術の粋を集めた「ららぽーと内視鏡センター」は、日本の内視鏡検査を最先端でリードする気持ちで日々の内視鏡検査を行っています。


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横浜で胃や大腸の内視鏡検査をご希望なら

横浜のショッピングセンター内にある【ららぽーと横浜クリニック】では、から挿入する最新の内視鏡を用いた検査が可能です。大腸の内視鏡検査を検討していましたら、ぜひご利用ください。特に大腸内視鏡検査に関しては、ほぼすべての大学病院をしのぐ検査数を誇り、全国から多くの患者さんにご来院いただいております。患者さんの中には医療関係者が多いのも特徴ですので、安心して通えるクリニックを探している方はどうぞ【ららぽーと横浜クリニック】をご利用ください。